部下を”必ずつぶしてしまう”上司の特徴4つ

部下を”必ず”つぶしてしまう上司とは?

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部下を厳しく鍛え、早く一人前にしようとすることは上司の仕事ではあるが、それが許容範囲を超えるとやはり、問題ではある。
最近は厳しく追及し、部下を精神的につぶしてしまう上司が少なくない。

そのようなケースを労働組合や弁護士などを通じ取材していると、一定の共通項が見えてくると、ジャーナリストの吉田典史氏は話す。
今回は、部下を”必ず”つぶす上司の特徴4つを取り上げたい。


■出口を防ぎ、詰めてくる


このタイプの上司は部下と仕事についての意見が食い違い、議論になると、打ち負かさないと気がすまない。本来、ある程度の議論をすることが健全なのだが、それを認めようとしない。部下の言い分の矛盾や誤りを1つずつ指摘し、逃げ道を防ぐ。部下を論破し、服従させるという雰囲気で迫ってくる。認めることは一切しない。ほかの社員も恐怖を感じ、意見を言わなくなる。

結局、上司の言い分が常に正しいことになる。ところが、自らの意見がなぜ、正しいのか、理にかなっているのかを説明しない。説明ができないのだ。そこまで深くは考えていない。とにかく、自分を中心の体制をつくることしか、頭にない。



■繰り返す


上司に厳しい意見を言ったり、激しい議論をする人は限られている。こういう部下を狙い打ちし、何度も潰しにかかる。徹底して繰り返して、つぶしてしまう人もいる。それが、「教育」や「指導」と信じ込んでいることすらある。管理職が本来するべきことは、部下たちを1つのチームにまとめて、部署の業績を上げていくこと。決して、部下をつぶすことが仕事ではない。

厳しい競争が浸透している業界では、こういう管理職は消えていくことが多い。それとは逆で、数十年前から安定したビジネスモデルを持ち、ある程度の売上や利益があると、社員間の激しい競争がなかなか浸透しない。すると、部下を潰しまくる上司がしだいに現れる。つまり、淘汰されないのだ。



■自己批判をさせる


部下を潰しまくる上司は、部下に「自己批判」をさせる傾向がある。上司である自分のメンツをつぶしたことを認めさせ、反省させる。1対1で話し合うときなどに、こう詰め寄る。「今、どう思っているんだ?」「どこがいけなかったのか、わかっているのか?」…。部下が何かを答えると、さらに追及する。「その言い分は、俺へのあてつけか?」「何を言っているのか、わからない」…。

要は、部下が何も答えることができないところまで追いつめて何も言わせないようにする。これで、論破したと思い込んでいるふしがある。ところが、皆の前ではこんな脅しに近いことはしない。つまり、使い分けているのだ。



■すべてに翻訳させる


こういう上司は、部下がストレスを抱え、精神疾患などになったとしても、態度を変えることはほとんどしない。むしろ、「あいつは、もともと、心の病だった」などと言い、自分を正当化することすらある。仮に「心の病」であったことをあらかじめ承知していたのならば、一段と状況は深刻になる。

いずれにしろ、「常に自分は正しく、常に部下が悪い」という考えに凝り固まっているから、悪びれたものがない。むしろ、何かがあると必ず、「あの社員は前の部署のときから、こうだった」などとうそをついたり、ねつ造をしたりして、自分がいかに正しいかを押し通そうとする。一方で、自分よりも上にいる役員や社長の前では、「いい上司」であろうとする。上の人の顔色をうかがうことは会社員である以上、多少は仕方がないとしても、それが行き過ぎると、やはり、問題ではある。

上司が部下を厳しく鍛えることそのものはむしろ、当たり前のことであり、責められるべきものではない。大切なことは、本当に育てようとする気があるのか。そして、育つということは、上司である自分よりも上のところに行くこともあること。それを本気で認めることができるか否か、だ。

残念ながら、多くの上司が部下が自分よりも優秀になり、上に上がっていくことを積極的には認めようとしない。だから、つぶしてしまうのだ。問題の本質は、実はこのあたりにある。