
バングラデシュのテロ人質事件で、日本に住むムスリム(イスラム教徒)らは、イスラム教の名を汚した武装集団に強い怒りを表した。
なぜ僕たちの肩身が狭くなってしまうのだろう
京都府八幡市でハラルレストランを経営するミンナトゥッラー弘美さん(50)は、夫がエジプト人の日本人ムスリム。「多くの日本人が犠牲となり言葉がない。ムスリムとしては、この事件でイスラムがテロや(過激派組織『イスラム国』の)ISと結びつけられ、肩身が狭くなることを心配している」と話した。
彼らはイスラムの名前を使った「過激派組織」である。言わば国内ではカルト教団である。
海外で日本のカルト教団が仏教の名前を使いテロを行って、あなたは仏教徒だからと差別、白い目で見られたらどうだろうか。
それと同じことである。
コーランが暗唱出来なければ殺害された
東京都渋谷区のモスク「東京ジャーミィ」の広報担当、下山茂さん(67)は「コーラン(イスラム教の聖典)は人殺しを禁じている。(中東情勢で)どれほど怒りがあったとしてもテロは絶対に間違っている」と厳しく批判した。一方で「ごくわずかなテロリストのせいで、99%以上の善良なイスラム教徒がテロリストのレッテルを貼られる」と心配した。武装集団は人質にコーランを暗唱させたとされ、トルコ人の男性会社員(46)は「間違った使い方だ。許せない」と声を震わせた。
<バングラテロ>イスラム教の名汚した…日本のムスリム怒り
しかもあの時期に・・・
福岡市で中古車販売業を営むバングラデシュ人のシェイク・ラハマドさん(57)は「バングラデシュ人は独立後に日本が支援してくれたことを知っており、みんな日本人が好きなのに」と悲しんだ。さらに「テロは絶対に許されない。しかもラマダン(イスラム教の断食月)の時期にやるなんて」と憤った。
偏見の目で「ムスリム」を見ないでほしい
まずバングラデシュ襲撃事件で亡くなられた方々に深い哀悼の意を表します。多くのムスリムが心を痛めています。一方で誤った報じ方によって在日ムスリムが偏見の目に晒されているのも事実です。在日ムスリムによる非難声明にもぜひ耳を傾け、イスラム=テロでは無いというご理解を頂ければと思います。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2016年7月4日
テロを実行するイスラム過激派とイスラムとは別物です。誤解なきよう。今回のバングラデシュの事件によって、イスラムに対する偏見が助長される危険性が大いにあります。圧倒的多数のムスリムは平和を望み、過激派のテロを「正気でない」と非難します。イスラム世界に対する認識を深めることが大事です
— 龍谷ミュージアム前館長のつぶやき (@tirisawa) 2016年7月3日
バングラデシュのテロ事件により日本人が犠牲になり、懸念されるのはまたイスラム教徒に対する誤解に基づいた差別が広がる事。重ねて言うが、いくら時期的にラマダンとの関連が指摘されようと、テログループは宗教を道具にしてるに過ぎずイスラム教が悪いという認識は間違いである。
— エビフライ@宇宙の人 (@kiruria281) 2016年7月2日