2億人に1人の奇病!?水分を一切受け付けない”水アレルギー”とは?汗をかくことも、泣くこともできない日常

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症例は世界でたったの35例

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人間の生活に欠かすことができないもののひとつ、”水”。

飲料水としてはもちろんのこと、入浴や手洗いなどありとあらゆるものに水は使われる。

もしもその水に、アレルギー反応が出たとしたら…?

世界でもたった35例しか確認されていない、『水アレルギー』についてご紹介したい。
そこには、想像を絶する辛い日常を送っている人達がいた。


毎日が”制約”だらけ

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水アレルギーとは「水蕁麻疹」の俗称である。
実際はアレルギー性ではなく物理的刺激による蕁麻疹であり、極めて稀な症状。

名前のとおり水に反応し、自分の体の涙や汗、唾液などにも反応し、皮膚に水がかかるとおよそ15分後に当該部位が赤く腫れ、痒みや激痛を伴う。
この症状は大体2時間ほどで治まるが、患者は相当辛い思いをするという。

なお、アレルギー疾患ではなく皮膚疾患であるため、体内の水分は害をなさない。
残念なことに現在の医療では、対処法はないという。

水の入ったグラスを持つこの少女も、「水アレルギー」を発症している1人だ。

彼女はアメリカ・ユタ州に住む女子高生のアレクサンドラ・アレンさん。
彼女がこの不思議な奇病に罹ったのは、12歳の時。

家族との旅行先でバスタブにお湯を張って入った際、全身に蕁麻疹が出て、内出血や関節の痛みも併発したという。
以来、身体に水がかかると呼吸困難を起こすようになったというのだ。

彼女の生活は、極めて制約が多い。

水泳や、浴槽につかることなどは論外。雨に降られることも、汗をかくことすらも御法度なのだ。
水分に長時間触れていると、皮膚に異常をきたし、最悪の場合はショック死に至る可能性もあるという。

運動はどうするのかといえば、汗をかかないようにクーラーで空調管理されている場所でしか行えない。

インタビューで彼女は病気の辛さを次のように語った。




「精神的にも身体的にもとても辛く、厳しいです」
「まるで紙ヤスリでこすられたような激痛が走ります。次第に痛痒くなってきますが、でも絶対に掻いてはダメなんです。もっと酷くなって、出血してしまうから」



そこで彼女は、週に3回だけ短い時間の冷水シャワーと、汗をかかないように体温を上げすぎないようにすることを強いられている。
肌が炎症を起こしてしまった際の痛みも、非常に辛いという。

汗のみならず、何と涙が頬を伝うことも危険なのだという。
病院でも原因が特定できず、類を見ない症例だったため、正式な病名が判明するまでには時間を要したそうだ。
同じ病気の患者はアナフィラキシーショックで死亡してしまう可能性もあり、年齢が上がるにつれてその危険性が増してしまうという。

だが、泣くことも許されないこの困難な状況でも彼女はめげずに前を向いている。

「私は自分がラッキーだと考えるようにしています。他の難病と違って多少なりともコントロールできるし、耐えられるものだから......」



将来、海洋生物学者になりたいという夢を持つアレクサンドラさん。

多くの人から励ましと賞賛の声が届いているそうだ。


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