大学の怖い話:研究室にひとりで残っていた教授。すると、学生から「携帯電話を忘れた」との電話が。だけどその学生は…

研究室にひとりで残っていた教授。すると、学生から「携帯電話を忘れた」との電話が

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大学の教授が、夜中の1時頃まで学生の研究に付き合っていたんだそうな。

研究室も施錠し、自室の鍵を閉めていると、公衆電話から電話が。

どうやら学生が携帯電話を忘れたらしい。

だけど、その学生は…。



15/05/15
教授から聞いた、前に働いていた大学での話。

仕事柄夜中まで残ることが多く、その日も夜遅くまで学生の研究に付き合っていたらしい。

片付けが終わって帰ろうとしたころには、もう夜中の1時頃だったそうだ。遅い時間だったので、学生を先に帰らせて、研究の施錠は教授がすることにしたんだと。

研究室も施錠し、自室の鍵を閉めていると、後ろから

「教授…」

と呼ばれたらしい。先に帰らせた学生が戻ってきたのだと思い、

「どうした、忘れ物か?」

と声の方へ振り返ると、誰もいなかった。不思議に思っていると、教授の携帯電話が鳴った。電話は公衆電話からだった。

『虫の知らせか』と思いつつ、さっきまで一緒にいた学生からだ、と思い電話に出た。

「もしもし、〇〇か?」

「あれ、教授、どうして分かったんですか?」

何か違和感を覚えたが、教授はあまり気にせず続けた。

「いや、なんとなくそんな気がしただけだ」

「さすがですね!」

「で、どうしたんだ?」

「私、携帯をおいていっちゃったかもしれないんです、確認だけしてもらってもいいですか?そこにあるならそれでいいんですけど…」

教授をこき使うなんてとんでもないヤツだ、と思いつつも携帯電話を探してやることにした。

「で、どのあたりなんだ?」

「多分研究室だと思います!すみません、鍵を開けてもらえますか?」

「ああ、鍵はまだ持っているから問題ない」

「よかったです」

教授は研究室のドアの前に立ち、ポケットに入れた鍵を手探りで探した。

「で、どのあたりなんだ?」

「机の引き出しだと思います」

教授は鍵を見つけ、鍵穴に差し込んだ。とたん、背筋に寒気が走り、嫌な予感がした。

「教授、はやく開けてくださいよ」

「…ああ」

教授は少し考えた後、鍵は開けずにそのまま抜き、ドアを揺らして音を立ててみた。電話の相手に聞こえるくらい大きな音が鳴ったはずだ。

「今研究室に入ったよ、どの机の引き出しだ?」

「…まだ開いてませんよ」

「いいや、開けて入ったよ、今君の実験デスクの前だ」

「早く開けてくださいよ」

「右の引き出しを開けたよ、君の携帯電話をみつけた」

「だから早く開けてくださいよ」

「君は生協の公衆電話の所かい?」

「開けろって言ってんだろ」

「君は誰だ?」

「…」

「今どこにいるんだい?」

「…あんたの目の前だよ!」

電話口から、学生の声とは明らかに違う、低い声が響いた。そのとたん、研究室のドアが激しく揺れた。

目の前でドアはドンドンと大きな音が鳴り響き、廊下中に音が響いている。

「出せ、出せ、出せ、出せ、出せ、出せ出せ出せ出せ出せ…」

携帯電話から聞こえる声は、呪いのように同じ言葉を繰り返した。マズイと思った教授は電話を切り、研究室を後にし、一目散に家まで帰った。

電話での違和感は、教授の呼び方だったらしい。その学生はいつも教授のことを『先生』と呼んでいた。

後日、昨夜遅くまで一緒に残っていた生徒に聞いてみたところ、

「そんな電話してませんよ、第一、先生にそんな失礼なこと頼みません」

とのこと。