ダライ・ラマ14世の有難き苦言の言葉。パリ同時テロ事件「神に祈ってばかりでは駄目だ。」



ダライ・ラマ14世

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世。
今回、独メディア「ドイチェ・ヴェレ」が行った単独インタビューに対し発言した言葉に世界中が感化されました。

SNS上で広く拡散された「神に祈ろう」という言葉。
彼は、人間が作った問題を修正するため、神に依頼してはならないと苦言を呈しました。

以下原文

People want to lead a peaceful lives. The terrorists are short-sighted, and this is one of the causes of rampant suicide bombings.

We cannot solve this problem only through prayers. I am a Buddhist and I believe in praying. But humans have created this problem, and now we are asking God to solve it. It is illogical. God would say, solve it yourself because you created it in the first place.

We need a systematic approach to foster humanistic values, of oneness and harmony. If we start doing it now, there is hope that this century will be different from the previous one. It is in everybody's interest.

So let us work for peace within our families and society, and not expect help from God, Buddha or the governments.

和訳

この問題を祈りだけで解決することはできません。
わたしは仏教徒ですから祈りの意義は信じています。

しかし、われわれ人間は自分たちで問題を作っておきながら、神に解決を求めているのですよ。
神は言うでしょう、自分で解決しなさい、そもそも問題を作り出したのは、おまえたち人間なのだから、と。

われわれに必要なのは、一体感や協調といった人間らしい価値をはぐくむための組織立ったアプローチです。
今すぐ始めれば、今世紀は前世紀と違うものになる望みがあります。問題は、ひとりひとりにかかっているのです。

ですから、家族や社会のなかで平和づくりに取り組みましょう。
神や仏や政府に助けを期待するのではなく。

わたしたちがいま世界で直面している問題をみると、それらの原因は、信仰や国家・国民のたんなる「うわべの違い」に過ぎません。
しかし、われわれは、ひとつのおなじ人類なのです。

私たちはみんなで一人の「人間」だということですね。
とても深く、考えさせるお言葉です。

ダライ・ラマ14世

1935年、アムド地方(現在の青海省)の農家に生まれ、幼名をラモ・トンドゥプといった。
4歳の時にダライ・ラマ14世として認定され、1940年に即位、1951年までチベットの君主の座に就いていたが、1959年に中華人民共和国からの侵略と人権侵害行為に反発してインドへ亡命して政治難民となり、インドのダラムサラに樹立された中央チベット行政府(現「チベット人民機構」、通称「チベット亡命政府」)においてチベットの国家元首を務めている。
亡命後は、法的には領する国土をもたない亡命政権の長という地位にありながら、世界中にちらばるチベット系民族に対して政教両面において指導的立場にある人物と目されている

出典:Wikipedia