
こちらの綺麗な女性は銀座で働く高級ホステスだ。
とても気が強そうで、声も高くキャピキャピしていていかにも、な印象を受ける。
だが彼女の昼の顔は全く別人だった。

とても落ち着いたトーンでゆっくりと話す彼女。
これが彼女の昼の顔だ。
この世界に入ったのは学生時代、先生を暴行した際に背中の骨を折る大怪我をさせてしまった。
親には見放され、自分で食べていかなくちゃいけなくなって始めたのがキッカケだそう。

二週間のうちに服が被ったら怒られるそうなので、
クローゼットにはドレスがいっぱいだった。

着替えてヘアセットの為に美容室に訪れる。
もうこの頃には顔つきが変わっていた。
銀座で水商売で生きて行く人間の顔に。

あまりお酒が飲める体質ではないので、そのうち早くガタがくるんじゃないかな
と淡々と話す彼女。
でも彼女にはこの世界しか知らない これしか生きて行く道は無いのだ。
