不気味な怖い話「ケケケケケケケケケケケケケ」とカン高い笑い声がするたびに…

「ケケケケケケケケケケケケケ」とかん高い笑い声がするたびに

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「ケケケケケケケケケケケケケ」

なぜそんな声で笑うのか。

そのかん高い笑い声がするたびに、奇妙なことが…。




12/06/19
数年前の話。

俺はとある倉庫の管理会社みたいなところで働いていた。

仕事は倉庫番で、3交代24時間体制で事務所に詰める感じ。事務処理とごくまれにある来客の対応、そんなことをしていた。俺は、給料が良いという理由で深夜勤務を希望していた。

新卒入社で最初の3年はA先輩と二人で事務所詰め。深夜はそれこそ来客も電話もないので2人で十分。

先輩は元気な人で、俺が定時に出勤すると必ず先にいて「オッス!お疲れ!」ってあいさつしてきた。

先輩は仕事以外のことは色々と教えてくれた。仕事のことは「てきとーにやってればいいんじゃない?」とろくに教えてくれなかったけど。

仕事はといえば、ほとんどやることもなくダラダラと一晩過ごして夜明け頃に交代して帰宅。これだけで日勤の3割り増しの給料になる。ただ、何もしなくても、ずっと夜勤ってのはやっぱり疲れる。

10年頑張って金貯めて転職しようとか考えてた。昼間は遊べないし、夜は仕事してるので金も貯まるだろう、そう思ってた。

4年目に入った時、後輩にB君が入ってきてA先輩と交代になった。それ以降は俺とB君が夜勤。B君は俺と同じような考えで「給料良いから夜勤にしました」なんて言ってた。

A先輩はそのころ結婚(なぜか昼間の事務員の可愛い子をもらってた)し日勤にしたいと希望を出していたようで、すんなりと配置換えが行われた。

同年代でなんとなく趣味も合い、B君とは上手くやってた。毎晩バカな話をして楽しく過ごしていた。

時おり意味不明なことを言ったり、なんとなく言葉の使い方が変だな?って思うこともあったけど。

俺は友達が少ないから、B君なら友達になれるかなと思って休日に遊びに行かないか?など誘ってみたりもしたんだが「勤務先の人とプライベートはどーたらこーたら」ってはぐらかされて、結局一度も職場以外では会うことがなかった。

まぁ、それでもB君とは楽しく仕事をしていた。

夜勤の相方がB君に代わってから3年ほど過ぎたある時、新入社員として女の子が入ってきた。

その頃、倉庫を少し拡張していたので当番の人数を増やそうということで社員を募集してたんだ。

「今日から一緒に夜勤することになったCです。よろしくお願いします」

って入ってきた娘は色白で可愛い娘だった。何となく、声と笑顔がはかなそうというか、幸薄そうというか、淡い感じの娘だったんだけど。

その娘は俺に仕事を教われと言われたのか、ほとんど俺にしか話しかけてこなかった。

俺とB君が話してる時はあまり話に加わらず、仕事の用件で俺に話しかけた時に軽く雑談するぐらいしか話らしい話はしなかった。

B君もその娘が俺に話しかけている時は話に入ってこなかった。

それから一週間が過ぎた頃、Cが出勤してこなくなった。初日は風邪かな?と思い、B君も気にしていない様子だったのでそのまま放っておいた。

2日目にさすがにおかしいなと思い、明け方頃にB君に聞いた。

「C、なんで休んでるのか知ってる?」

B君は不思議そうな顔をして俺に言ったよ。

「Cって誰っすか?日勤の子?」

「いやいやいやいや、ちょっとまて。一週間一緒にいたじゃないか…この前入った新入社員の娘だよ」

B君はまた不思議そうな顔をして言ったよ。

「は?ここ5年新入社員なんて入ってないじゃないっすか。なに言ってんすか」

え?え?なにいってんのコイツ?って思った瞬間B君はなんとも言えない顔で笑ったよ。

「ケケケケケケケケケケケケケ」

カン高い笑い声。

「先輩つかれてるんすよwwゆっくり休んだ方がいいですよ。僕も今日は帰りますwww」

B君は帰り支度をして最期に意味不明なことを言ったんだ。

「しかし、種類が違うと見えないんすねwww」

よくわかんなかった。

その日は考えもまとまらず、家に帰っても何を考えるでも無しぼーっと過ごした。

出勤する時間になって「よし、もう一回B君に話を聞こう」と心に決めて会社に向かった。会社についてドアを開けると

「オッス!お疲れ!!」

ってA先輩が元気にあいさつしてきた。

「あれ?先輩どうしたんですか?」

「ん?なにが?オマエこそ変だぞ。つかれた顔してる大丈夫か?」

「B君は今日は休みなんですか?」

「Bって誰だ?昼間のヤツだっけ?オマエ、ほんと変だな」

って言って笑い出した。

「ケケケケケケケケケケケケ」

B君と同じようなカン高い笑い声…
なんかもう怖くなって

「今日は休ませて下さい」

って言い残して帰った。

午前中、会社に行ってやめたい旨を社長に伝えた。

「人手不足だから急に言われても困るんだよねぇ。夜勤どうしたらいいの?」

などと言いながらも、せっぱ詰まってる俺を見て退職は承諾してくれた。

それっきりそこには行ってない。
俺のあの6年はなんだったんだろう。

もう夜勤はこりごりだよ…